どのトレイルカメラが最適か?

トレイルカメラとはでは基本的なトレイルカメラ(自動撮影カメラ)の性能を説明しました。
どれも完璧な1台!というものはなく用途に応じてモデルを選ぶ必要があります。
では自分の用途にはどのモデルが最適か、を調べてみます。
 
1.動物から選ぶ

1-1.ニホンジカ、エゾシカ
鹿は警戒心は強いものの目に見えるフラッシュにそこまでおびえている様子はありません。
?一度、撮影された個体がまた同じ場所で撮影されることも多く可視光に対して「慣れ」も見られます。
また不可視光(ノーグロー)モデルでも夜間、カメラのほうを見ていることも多々あり、そこまで可視光を気にする必要がないように思えます。個体識別目的であれば夜間でもカラーではっきり撮影できる白色LEDモデルが最適です。

1-2. イノシシ
イノシシも警戒心が強くストロボの光で逃げる様子も撮影されています。しかし鹿と同じようにまたその場所に戻ってきていることも多く、自動撮影カメラから放たれる光は「カミナリ」のようなものですぐに慣れてきていることも考えられます。しかしながら本来の生態行動を調査するのであれば不可視光(ノーグロー)モデルが最適といえます。

1-3.ツキノワグマ、ヒグマ
熊は好奇心旺盛な個体が多く、日常の変化にいち早く気が付きます。自動撮影カメラを見つけると非常に興味を示し舐める、噛む、手で引っ掛けるといった行動も多く記録されています。
特にツキノワグマは胸の三日月模様をうまく撮影することができればモノクロ映像でも個体識別が可能なため、気づかれにくい不可視光(ノーグロー)モデルが最適といえます。

1-4.アライグマ、タヌキ、キツネ
自動撮影カメラを設置するとシカ、イノシシに次いでよく写るのがアライグマ、タヌキ、キツネです(設置場所によりますが)。自動撮影カメラは地上1mほどの高さに設置した場合、これらの動物はあまりカメラに気づくことはないように思えます。また白色可視光にもおびえる様子も少ないことから、夜間モノクロでもよいか、カラーが良いかを基準にモデルを選択してください。


1-5.イタチ、テン、ネズミなどの小型動物
小型動物を赤外線センサーが感知できるかは設置条件によります。まずカメラから動体までの距離が近いこと。そして外気と動体の温度差が適度にあることです。またセンサー感度が高い機種である必要があり新しいモデルである必要があります。近距離(〜3m)でクマネズミを撮影できた実績があるハイクカムはセンサー感度という面では定評があります。
 
2.用途から選ぶ

自動撮影カメラを用いてどのような調査を行うか、どのようなデータが必要かによりモデルを選びます。
例えばある地域の生息密度調査を行うのであればセンサー撮影のみで良いかもしれませんが、プロット調査も兼ねる場合はセンサー撮影に加えタイムラプス撮影(定点観測)も必要になってきます。

トレイルカメラと呼ばれる自動撮影カメラでセンサー撮影ができない機種はほぼありません。
しかしタイムラプス撮影機能がない機種はあります。またそれに加え、「夜間だけ撮影したい」という業務の場合はスケジュール機能が必要になってきます。各調査に必要な機能を絞ると対応している機種も絞ることができます。

センサー撮影・・・全機種
タイムラプス撮影・・・ハイクカム SP2/SP4GBrowning 全機種 SPYPOINT
スケジュール機能・・・ハイクカム SP2/SP4GSPYPOINT

タイムラプス撮影とは、センサーが動物を検知しなくても設定した時間の間隔で撮影する定期撮影、周期撮影と呼ばれるモードです。その土地で起きている変化を記録することに適しています。
例:河川の水位記録、積雪量記録など

またこれらを組み合すことができるかも重要です。
例えばタイムラプス撮影中にセンサー撮影もできるか、タイムラプス撮影の時間を限定できるスケジュール機能も同時に使えるか。これにより2〜3種類の業務が1台で完結できることもあります。
これらを全て組み合すことができるのはハイクカム SP2/SP4Gです。

Browningの自動撮影カメラはタイムラプス専用ソフトTimelapse Viewerが便利です。
Timelapse Viewerは次の画像との画像解析を行い変化がある画像を取り出す機能や、コマ送り動画を作成する機能があります。
自動撮影カメラ仕様比較表でどの機種がどのような機能があるのかを確認してください。

Hyke 2017自動撮影カメラ仕様比較表PDF
 
3.動作時間から選ぶ

自動撮影カメラは機種によって動作時間が異なります。
基本的に単3電池8本か12本が必要になります。必要電圧が6Vか12Vのため1.5V×4本か8本でも動作しますが現場に設置するときは設置可能最大数を使ってください。自動撮影カメラは電池の電圧が低下すると様々な怪奇現象が起こります。例えば設定した動画撮影時間より短い時間で動画が終了してしまう、真黒な画像(ブラックアウト)が撮影される、緑フィルターがかかった静止画が撮影されるなどです。

自動撮影カメラ仕様比較表では仕様だけではなくハイクストアで実験した様々なデータを掲載しています。動作時間目安もその一つです。単3電池12本のモデルより8本のモデルのほうがたくさん撮影できることもあります。これらの実験は全て現場で一番多く使われるであろう100均で購入した4本か6本で100円の電池を使用しています。しかしこの実験はあくまで室内で連続した撮影によって何枚撮影できるかという実験ですので現場に設置した場合、ずっと連続して撮影されることはほぼないと思いますので撮影により消費された電力+待機電力を考慮しなくてはいけません。あくまで撮影可能最大数の目安としてください。


また積雪地域では1シーズンをずっと設置したい、回収に行けないということも良くあります。
この場合、どの機種でも言えることは電池をアルカリ、ニッケル水素ではなくリチウム電池を使ってくださいということです。特にエナジャイザーのリチウム電池はアルカリの7倍持つと言われています。自動撮影カメラで7倍持つわけではありませんが2〜4倍は持ちます。また温度変化にも強いのが大きな特徴です。アルカリ、ニッケル水素は気温が零下になるとその性能も半減します。リチウム電池はその影響を受けずさらに長持ちし高電圧のためカメラの誤作動も少なくなり、良いことばかりですが価格は4本で1200円ほどとアルカリの10倍以上してしまいます。

目先のコスト削減を考えてしまいますが、よく考えると
1.電池交換の頻度が1/3〜1/7に
2.温度変化に強く誤作動が少なくなり、良いデータが取れる
3.軽いので持ち運びやすい
と、その価値は十分にあります。一番削減すべきは1でだいぶ浮くであろう人工賃なのだと思います。


また単1電池バッテリーボックス EX24C-6Vは単1電池を24本設置しハイクカムに電源を供給することができます。単1電池は単3電池の6倍ほどありますので24本で12倍以上長持ちするため長期間、現場に設置する場合は必須なオプションです。
 
4.価格から選ぶ

自動撮影カメラは努力量(設置台数×設置期間)に比例して撮影成功率も上がり生息数指標などを算出することが容易になります。そのため限られた予算でできるだけたくさんのトレイルカメラを購入したいでしょう。現在、ハイクストアで一番安価なモデルはBrowning コマンドです。安価にもかかわらず最新モデルかつトリガー0.67秒と最高クラスです。大量設置には最適な機種ではないでしょうか。



次のステップ
トレイルカメラの性能について
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ハイクストアについて

株式会社ハイクは野生動物調査、管理に関わる全ての方へ日本国内では流通していない製品を日本向けに企画、開発してより効率良い調査方法とIT機器を提案し続けます。特に環境アセスメント調査を含め、哺乳類相や生息密度調査で必要不可欠となっている自動撮影カメラ(トレイルカメラ)を徹底比較し、お客様の用途に応じた機種選定と知識、情報を提供してまいります。野生動物管理についてもハンターの高齢化、減少により鳥獣被害が年々増加し、野生動物を人の手で管理することができなくなっています。当社がある北海道でも普通に生活していてもその影響を身近に感じることが多くなってきてしまいました。株式会社ハイクは「狩猟IT化計画」というテーマの元、ITを通じて狩猟を一時期のブームで終わらせないよう、ハンター目線で新しい狩猟用品を作り続け発信していきます。