トレイルカメラの防水対策について
ほぼすべてのトレイルカメラ(自動撮影カメラ)は防滴仕様ではありますが完全防水ではありません。
防水防塵規格ではIP54程度です。しかし雨が多く湿度が高い日本で水没しないためにどのような対策をすれば良いかいくつか例をあげていきます。自動撮影カメラはその特性上、前面に遮蔽物があっては撮影の妨げになります。レンズの前だけではなくセンサーの前、照射ライトの前にも遮蔽物が何もない状態にしなければいけません。残念ながら自動撮影カメラの故障原因で一番多いのは水没による故障が多いです。またほとんどの場合、水没による故障は保証対象外となります。
ではどのような対策が有効か、実際の例を挙げて説明していきます。
1.屋根を付ける
自動撮影カメラを設置する環境はほとんどが樹木に取り付けていると思います。前述の通り、前面を覆うことができないため上から降ってくる雨をしのぐために自動撮影カメラの上に屋根を取り付けるのは非常に有効です。
ハイク防水キャップはハイクカム用に作られた防雨カバーです。ハイクカム用に設計されており、取付け、取外しも簡単でフィット感も抜群です。ハイクカム以外でも使用できないことはありませんがフィットしないため風や動物によるイタズラなどで外れる可能性があります。
2.ビニールテープを巻く
トレイルカメラの多くは前後に開き、モニターを操作したり電池を取り換えたりする設計になっています。浸水箇所はやはりここからの可能性も高いです。そこで設置した後にビニールテープでぐるぐる巻きにする対策もあります。隙間なく巻くことができるのであれば防水性も上がるかもしれませんが、実はこのテープの隙間から浸水し水の流れが自然ではなくなって逆に内部に浸水することもあるので注意が必要です。 この画像のように上から流れてくる雨が内部に浸水しないように前か後ろのハウジングどちらかが被さっている設計のカメラは比較的防水性能が高いです。テープを巻く場合はこの流れを逆流しないように意識してテープを巻く必要があります。しかしテープを巻いてもまた電池交換&画像回収の際にはテープを剥がして、巻きなおして、と台数が多くなればなるほど手間になります。少数では良いかもしれませんが作業効率を考えるとあまりオススメはできません。
3.防水ケースを自作する
コアなユーザーはケースを自作します。タッパーをくり抜いたり、2Lペットボトルを加工したりで意外と低コストで良いものが出来上がります。ただ前述の通り前面を覆うことができないので結局は屋根のような形になります。またケースの中に水がたまると逆に故障確率が上がりますので水抜き穴を忘れずに開けてください。4.ジップロックを使う
防水対策と言えば真っ先に名前が挙がるのがジップロックではないでしょうか。スマホやタブレットをお風呂で使う際にジップロックは必需品です。
しかし前述の通りトレイルカメラの前面を覆うことができません。実際にジップロックに入れた自動撮影カメラを設置してみても熱を通さないからかセンサーが近距離しか反応してくれないのです。では熱を通すビニール袋を使えばいいということになります。ジップロックなど耐久性に優れたものは赤外線を通しません。逆に安いビニールの方が遠くまで検知できる場合が多いです。
ただビニール袋に入れるとどうしても湿気で中が曇ります。その時に撮影した画像はやはりモヤがかかっておりキレイに撮影することはできませんので注意が必要です。
Hyke 2016自動撮影カメラ仕様比較表PDF vol.5
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