ハイクワークスProにAI高精度検出モードを追加
2022年10月17日
ハイクワークスProライセンスユーザー向けにAI高精度検出モードを追加しました。
AI高精度検出モードはハイクワークスに新しく追加した検出レイヤーで最初に画像識別を行い対象を赤枠で表示します。野生動物調査などでトレイルカメラで大量に撮影し、ハイクワークスにアップロードされたデータの目視確認業務を本機能により大幅に効率化できます。
検出結果を赤枠と検出精度で表示
AI検出レイヤーにより画像または動画内に対象が写っている場合、赤枠で対象を囲って検出精度(%)を左上に表示します。検出精度は業務内容によりカメラ毎に設定が可能です。
画像個別表示でも赤枠を表示
AIが検出した赤枠はサムネイル画像上のみではなく画像詳細ページでも表示され、対象の位置がすぐに分かるため目視確認を簡潔にします。(ダウンロードしたデータに赤枠は表示されません)
信頼閾値を任意で設定
AIが検出する信頼閾値(検出精度)はユーザー自身で設定が可能です。
閾値を低く設定することで検出漏れを減少させることができますが、その分、検出精度も劣ることになります。
種判別は目視で行う場合、閾値を低く設定し、対象のみを検出して目視確認を行うことを推奨します。
複数検出にも対応
高精度検出モードでは1データ内に複数の対象が含まれている場合、その検出数だけ赤枠で囲いそれぞれに検出精度を表示することも可能です。また検出数はデータ詳細情報にも含まれるため、CSVで出力したデータに含まれます。
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検出されなかったデータを自動削除
この検出レイヤーによりトレイルカメラで撮影した大量のデータをAIが画像識別して、何も検出されなかったデータの自動削除機能もオプションで追加しました。本機能を利用することで、木の枝や葉などが風で揺れて撮影された、いわゆる「空打ち」画像を自動的に削除します。削除されなかったデータのみを人の目で見て画像の分別を行う目視確認作業を行うことで最大85%(当社比)作業時間を短縮することができます。
CSVに検出精度と検出数を追加
Proユーザーが利用できるCSVにAI検出した各データの検出精度、検出数を追加。
種判別もできた場合、画像を確認せずに撮影日時、動物種、検出精度、検出数などがCSVで確認することができます。
設定方法
ハイクワークスProユーザーはカメラページ→カメラ詳細ページをクリックし、AI自動解析モードをONにすると、AI解析タグに
・高精度検出モード
信頼閾値
未検出ファイルを自動削除
・種判別タグ付けモード
が追加されています。
高精度検出モード
アップロードされた静止画、動画をAIが画像識別し、対象を検出した際にその対象を赤枠で囲い、左上に検出精度を表示します。検出されたデータをクリックし、データ個別表示画面に移行しても赤枠は表示されます。ダウンロードしたデータはアップロードされたデータのままとなり、赤枠は表示されません。信頼閾値
高精度検出モードで検出する閾値を調整できます。値を下げると信頼度が低いデータも検出することができますが、検出精度は劣ります。信頼閾値を調整して、業務の精度および効率のバランスを検討して下さい。対象の有無だけを検出し、対象は目視で確認したい場合は20-30%ほどに下げると効果的です。
高精度検出モードで対象が何も検出されなかったデータを自動削除します。削除されたデータはハイクワークス上で閲覧することができなくなりますので、業務の精度、効率化から信頼閾値を決定してから本機能を使用することをお勧めします。
※カメラ内のSDカードへ記録されたデータは削除されません。
種判別タグ付モード
従来のAIタグ付機能と同じく、AIが画像識別し、種判別が可能なデータであればAIがタグ付けを行います。
種判別モードのみを利用する場合、高精度検出モードをオフにして種判別タグ付モードのみをオンにして下さい。
各設定はカメラ毎に設定を変えることも可能です。
今後の課題
AI高精度検出速度の改善
現在のところ1データずつ検出レイヤーで解析しているため、赤枠が表示されるまで1データあたり5-15秒ほど時間がかかります。複数のデータがアップロードされてすぐにAI検出が必要な業務には現状対応できません。
今後はユーザー数の増加により、より高性能なサーバを利用するなど検討していきます。
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